トイレの失敗が続いた時の、事務所での見守り対応
急激に嚥下機能や筋力が落ちて、下のことが自分でできなくなった時期がありました。夜中に起きてトイレに行こうとして間に合わなくて、ということが多く、一番ご迷惑をおかけしたと思います。
その時、施設の中の人たちが対策を相談してくださって、「朝食の後はずっと事務所に座ってもらう」という対応をしてくれたんです。
皆さんが仕事をしているデスクのところに母を座らせて、立ち上がろうとしたら「トイレですか?」と連れて行ってくれる。お昼ご飯の後にだけ少しお昼寝をして、あとはまた事務所で、誰かの目が常に行き渡るようにしてくださいました。
そうすると夜ぐっすり眠るようになり、トイレの失敗もなくなりました。その時の状態に合わせて、母に特別に対応していただいて、本当にありがたかったです。
家族の負担まで考えた、部屋の移動提案と引っ越しサポート
母がまだ2階の部屋にいた頃、ベッドから離れると事務所に知らせが来るのですが、スタッフさんが駆けつけるまでにベッドから落ちてうずくまっていることがありました。
そうしたら施設の方から「1階の部屋が空いた時に、1階に移ったらどうですか? 1階だと事務所からすぐに行けるから」と提案してくださったんです。
引っ越し当日、私は荷物の移動を一人でやらなくてはならなかったのですが、タンスとか冷蔵庫とか大きいものだけは、私が行ったらもう新しい部屋に動かしてくださっていました。本当にありがたかったです。
背中全体に塗られていた保湿クリーム
先日、面会で母が「背中がかゆい」と言うので、見てあげようと思って服をめくったら、背中全体に保湿クリームをまんべんなく塗ってもらっていました。
「あぁ、こんなに丁寧にやってもらってるんだ」と気づいて。たぶん、本人が「かゆい」と言ったのを汲んで塗ってくれたんだと思います。
いつから塗ってくれていたのか、その時だけなのかは分かりませんが、その時は背中全面に塗ってあったので、細かく見てもらっていると、とてもありがたく思いました。
状態の変化に応じた、的確な安全管理と家族連携
母の認知症が進み、「東京の実家に帰る」と言って、いつも出かける準備をして外に行こうとすることがありました。その時は施設から「本当に出かけようとしてて困ってるんです」と電話がかかってきて、私が施設に行ったこともあります。危ないので玄関からは出してもらえませんでしたが、すぐに家族に連絡をくれました。
また、母の様子が怪しくなってきてからは、「ハサミとか包丁とか、ブローチのこの刺すもの、全部もう片付けて、持って帰ってください」と渡されたりしました。ベランダの窓も、危なくないように5センチぐらいしか開かないようにロックされていました。
本人のその時々の様子に合わせて、安全面を真剣に考えていただいていると思います。
嚥下機能に合わせた、きめ細かな食事形態の調整
元気な頃は、母も食事に文句を言っていた時もありました。
ですが、だんだん普通の食事が食べられなくなり、刻み食も飲み込めなくなって。そういった嚥下機能の低下があった時も、施設側で丁寧に対応していただきました。
今はもうムース食しか食べられません。私が面会に行った時に、アイスクリームなど食べられるものを差し入れして食べさせたりもしていますが、本人の状態に合わせて食事を調整してもらえるのは安心です。