看護師常駐と、丁寧な「許可取り」の医療連携
この施設の一番いいな、と思っているところは、看護師さんがいつもいてくれて、医療面のサポートが手厚いところですね。
毎月の訪問診療はもちろん、例えば「歯の調子が悪いみたい」となれば、施設側で訪問の歯医者さんを手配してくれます。その時も、勝手に治療を進めるんじゃなくて、必ず事前に「歯医者さんにかかってもよろしいですか?」って、電話で私たちに許可を取ってくれるんです。治療内容や費用についてきちんと説明を受けて、納得した上でお願いできるこのプロセスは、当たり前のようで、実はとても安心できるポイントなんですよね。
離れて暮らしていると、本人の細かな体調の変化には気づきにくいですけど、こうして専門家の目で見ていただいて、その都度報告・相談してくれる体制があるおかげで、私たちは大きな安心感をもらっています。
家族の都合に合わせた、柔軟な外出・外泊
この施設の面会ルールは、施設内の面会室での面会は予約制で、時間も10分から15分と短いんです。予約枠もすぐに埋まってしまうので、施設の中でゆっくり話すのは少し難しいんですよね。
その代わり、施設側は家族による「連れ出し」を勧めてくれるんです。外出や外泊は、事前に予約をすれば基本的にいつでも大丈夫。実際に私たちも、月一回くらいのペースで叔母を連れ出して、治療で病院へ行ったり、その後一緒にランチをしたりして、明るいうちに施設へ送っていく、という過ごし方をしています。
1週間前までに伝えれば食事もストップできて、その分の料金はかからない、というのもありがたいです。施設の外でのイベントはありませんが、こうして家族が気軽に叔母を外へ連れ出して気分転換させてあげられるのは、とても良い仕組みだな、と感じています。車で行く時も、無料の駐車場を使わせてもらえるので、荷物が多い時なんかは本当に助かっていますね。
季節を感じられる、施設内での多彩なイベント
叔母は「手厚くない」なんて不満を言うこともありますが、施設での生活が単調なわけでは決してないんですよ。
毎月1回届く「会報」のようなお手紙で、施設の中での様々な取り組みを知ることができるんです。4月には施設内でお花見会、5月には子どもの日にちなんだ催しがあったりと、季節ごとの行事を大切にしてくれていることが伝わってきます。
それに、毎月のお誕生日会はもちろん、ピアノやお琴が弾けるスタッフさんがいて、小さな音楽会を開いてくれることもあるそうです。入居者の皆さんと一緒に壁に飾る作品を作ったりと、ただテレビを見て過ごすだけではない、彩りのある時間を用意してくれていることに感謝していますね。
外に出られなくても、施設の中で季節の移ろいを感じられる。そういう工夫の一つ一つが、叔母の生活の質を支えてくれているんだな、と思います。