HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことを言い、Tリンパ球やマクロファージといった免疫細胞に感染するウイルスです。
HIVの感染経路については、性行為による感染・血液を介した感染・母子感染の3つが主であり、中でも多いのが性行為による感染と言われています。
HIVへ感染した場合は、発熱・のどの痛み・怠さといった風邪に似た症状が出ますが、通常は数日から数週間で自然に軽快します。この時期を過ぎると、なにも症状の出ない時期が数年から10年ほど続き、その後エイズ(AIDS)を発症します。
エイズとは、HIVによってTリンパ球やマクロファージといった免疫細胞が死滅することで、免疫力が著しく低下することで、普段感染することのない病気に感染しやすくなる状態を指します。実際には、厚生労働省が定める23の疾患が見られた場合にエイズであると診断されます。
今のところ完治することはありませんが、現在は治療法や薬が進歩しているため、エイズの発症を抑えることが可能であり、またエイズを発症した場合にも治療をすることでHIVに感染した状態に戻ることができます。
出典:厚生労働省「9 後天性免疫不全症候群」
出典:HIV検査・相談マップ「HIV・エイズって何?」