理学療法士がいる施設にまつわる質問について回答します。
理学療法士が行うリハビリテーションとは?
理学療法士が行うリハビリテーションには、身体を動かす運動療法と、電気刺激やマッサージを行う物理療法の2つがあります。
運動療法では、運動機能が低下した患者に対して、筋肉増強練習や日常生活動作訓練を通じて機能の改善を目指す療法です。具体的には、手足や関節を動かすといった体の一部の運動から、体操・ウォーキングなど体全体を動かすものまで様々です。
物理療法では、温熱や電気、振動などの物理的な刺激を与えることにより、患部の痛みを和らげたり機能の回復を図る療法です。具体的には、ホットパックや低周波電気療法、リンパマッサージなどが挙げられます。
参照:厚生労働省「e-ヘルスネット 理学療法」
参照:慶応義塾大学病院「理学療法」
作業療法士と何が違うのでしょうか?
理学療法士と作業療法士では、目的が違うことが挙げられます。
理学療法士は身体機能が低下した患者に対して、筋力や関節可動域、生活動作練習といった日常生活を送るうえで基礎的な機能の向上を図ることを目的としています。
一方作業療法士は、食事や着替え、字を書くといった応用動作能力を改善・維持することを目的としています。一人で排せつや着替えができることは自尊心を高め、より自分らしい生活を送ることにつながります。
本人の身体状況等により必要とするリハビリテーションが異なるため、まずは両者の違いについて詳しく知っておきましょう。
参照:厚生労働省「作業療法士(OT)」