グループホームに夫婦で入居するための知りたいを解決!夫婦で支え合う

グループホームに夫婦で入居するための知りたいを解決!夫婦で支え合う

高齢になってから、自宅での夫婦二人だけの生活は「限界だな」と感じた瞬間はありませんか?買い物一つも、高齢の体では一苦労です。そんな時には夫婦での施設への入居を検討してみるのもよいでしょう。この記事は夫婦二人でグループホームへ入居したいと思った方へ読んで欲しい情報を集めています。

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認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 管理者
所有資格:介護福祉士,介護支援専門員
専門分野:認知症介護
職業: 認知症対応型共同生活介護ミニケアホームきみさんち 管理者

10年以上認知症介護に携わる。全ての人が認知症とともに歩み、支えあう「おたがいさまの社会」を目指して活動している。詳しくはこちら

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グループホームは夫婦で入居できる?

夫婦両方に認知症状がある場合、二人で同じグループホームに入居できればと思いませんか?入居時期を二人同時にしたり、二人部屋を希望したりする必要があるため、夫婦でグループホームに入居するのは難しそうなイメージがあります。ですが、グループホームには夫婦でも入居が可能です。

ただし夫婦同部屋を希望する場合は、二人部屋を用意しているグループホームを探す必要があります。そして、グループホームは地域密着型サービスに分類される介護施設のため、利用者本人の住民票がある市区町村の中から探さなければいけません。同じ市区町村のグループホームに二人部屋がない場合には、もし、一人部屋が二つ空いているならば、夫婦一人ずつ個室を契約しての入居も考えられます。

夫婦一人ずつ個室を契約する場合、その時点では空きがなくても、ご夫婦のうち、どちらか先に入居してしまうのも可能です。個室は別々になっても同じグループ(ユニット)ならば9人以下なので、遠く離れてしまう心配もありません。また、同じユニットに2人分の空きがなく別々のユニットとなったとしても、同じホーム内ですので、十分に交流が可能です。

グループホームはどんな施設?

グループホームはご入居者がグループで暮らす施設です。そのグループをユニットと呼びますが、1ユニット5~9人の利用者が、共同生活しています。認知症の専門の施設で、入居者は自立的な生活を送れるよう介護職員のサポートを受けながら生活しています。大まかに言って利用者3人に対して介護職員が1人、人員が配置されています。

グループホームは一つのユニットに生活しやすいよう整えられた環境が用意されています。介助が必要になった時も利用しやすい浴室やトイレ、台所、食道、居間などが揃っています。

施設の特色で変化はありますが、一日の流れは認知症の人も不安や焦りを感じずに済むよう、その人のペースに合わせています。

また、外出やレクリエーションを行っているグループホームもあり、毎日メリハリのある生活が送れます。

またグループホームでは、利用者は食事の用意も介護職員のサポートを受けながら行うこともあります。利用者が自分の意志や能力を活かし、手助けを受けつつ自分で生活を決定しながら生活していきます。

グループホームは少人数であるため、イベントもご本人たちの思いやペースが活かされ、楽しい時間が過ごせる施設でもあります。

グループホームに入居する時の条件とは?

グループホームの入居条件は下記に該当する利用者です。ですので、この条件に夫婦両方が当てはまっている必要があります。

  • 65歳以上、要支援2~要介護5の介護認定を受けている
  • 65歳未満場合、若年性認知症の診断があり、要支援2~要介護5の認定を受けている
  • 認知症の診断を受けている
  • グループホームがある市区町村に住民票がある

上記の項目に該当していても、感染症に罹患している・自傷他害行為がある場合には入居が難しい場合もあるので、先にグループホームに確認してください。

そして認知症以外にも基礎疾患があり、高度な医療行為が必要な場合には、対応が難しい場合もありますので確認が必要です。

また、屋内でも車いす利用となったり、歩行困難で生活が難しいなど、ご本人の身体介護の必要性によっては、どこまで対応が可能か事業所により差がありますので、確認が必要です。

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監修者コメント

バリアフリーでフラットな状況が良い場合もあれば、昔ながらの日本家屋の方が安心して過ごせる方もいます。

また、バリアフリーであっても車いす対応や寝たきり状態だと、他の施設を勧められる場合もあるので注意が必要です。

グループホームに夫婦で入居できた時の留意点

グループホームに夫婦で入居できる場合にも留意しておきたいポイントもあります。

グループホームの暮らしぶりは事業所各々で大きく変わります。例えば夫婦だけで外出をしたいと思う場合、配偶者のために自身で調理をしたいと思う場合、それぞれの事業所で対応が変わってきます。ご自身が望むライフスタイルとその事業所の運営方針が沿ったものであるのか、「こういう風な生活をしたいのですが、可能ですか?」などと確認すべきでしょう。

そしてグループホームは自宅と違い、他人同士が共同で生活する施設です。自宅とは違った雰囲気や、自宅ではなかった騒音に悩んでしまうケースも少なくありません。そうした環境で、生活しなければならないのも留意しておきたいです。

夫婦で入居できた場合のメリット

夫婦でグループホームに入居できたメリットは、なんといっても、介護負担に悩まされず、これまでの夫婦の関係を保ちながら生活ができる点です。自宅では負担になっていた食事の準備や、掃除、入浴など、サポートのもと無理のない範囲で自分でできます。

また、グループホームに入居すると、夫婦で友人づくりが可能です。そのため、これまでの自宅生活のように家に籠りがちにならず、毎日刺激的で、明るく生活を送っていけるでしょう。

夫婦で入居できた場合のデメリット

夫婦でグループホームに入居した場合デメリットなのは、夫婦が一緒に入居するのでその夫婦関係を継続し続けようとすることです。お互い、もしくはどちらかが依存しているような場合だと、入居後も状況は変化せず、介護職員の支援が必要なことや、ちょっとした小さな頼み事なども、どちらかが行う、もしくは行わせようとするケースが多いです。

その依存関係がいつまでも可能ならばよいのですが、他の入居者との付き合いなどでその関係性が変わる場合、その不満から配偶者に攻撃になったり、妄想を抱いたりする場合もあります。

時には夫婦だけの老老介護で自宅で行っていた、虐待や不適切なケアをそのまま持ち込もうとすることもあります。

もし夫婦お互いに適度な距離を保ちたい場合は、ストレスをためこんでしまわない内に、事前にグループホームのスタッフや、ケアマネージャーに伝えておくとよいでしょう。

また、必ずしも夫婦が同じ速度で認知症が進行していくとは限りません。時にはどちらかが一足早く症状が進行し、相手のことがわからないような状況になることもあります。同じグループホームでその姿を見続けることが苦しみになる場合もあります。

いずれにせよ、適度な距離感も必要になることがありますので、夫婦での入居の意義や将来の在り方を話し合っておくことをお勧めします。

夫婦でグループホームに入居した方の体験談

夫婦でグループホームに入居した方は、自宅では些細なことで喧嘩になっていましたがグループホームに入居後は「自然と夫婦が笑顔で話ができる」と言います。自宅での空間では、夫婦の意見が衝突しがちだったのが、グループホームのスタッフやほかの利用者が潤滑油になり良好な関係に戻れたそうです。

ほかにも夫婦でグループホームに入居したAさん夫婦は「人生で長く主人の面倒ばかり見ていたので、グループホームの職員さんが代わりをしてくれて助かるわ。もうあの人(夫)に振り回されなくて安心しているの!」

Aさん夫妻は先にご主人が認知症になり、日中奥様に対してきつく当たってしまっていましたが、グループホームに入居後は元の穏やかな人柄に戻りました。後々に空きが出たので、軽度の認知症だった奥様も入居され、めでたく夫婦での入居が叶いました。

夫婦でグループホームに入居して支え合って暮らそう

夫婦で助け合って過ごしてきた人生の終盤、日を追って不便になる体で二人、支え合っていくのも大変です。特に認知症や基礎疾患があると、夫婦で生活していくのが困難になってしまいます。

しかし、誓いあった仲の夫婦ですから最後の最期まで、添い遂げたい希望はあります。その希望を叶えるグループホームへの入居は、老後の人生を大きく変化させてくれますね。グループホームは、自分ができることを無理なくできるので、自分に自信がつき存在意義も見つけられます。

共同生活は適度な人付き合いを復活させてくれて、夫婦で生活もでき子どもたちの負担も少なく済み安心ですね。夫婦で自宅での生活が厳しいな、と感じた時には「グループホームに夫婦で一緒に入居してもいいわね」と第一歩を踏み出してください。

グループホームに夫婦で入居したいのですが、同じ部屋にできますか?

二人部屋を備えているグループホームだと、ご夫婦同室は可能です。詳しくはこちらをご覧ください。

個室でもよいので、夫婦同室は不可能ですか?

グループホームはワンユニット5~9人と決まってしまっているので、一部屋に利用者様が二人は出来ません。しかし、居室でご夫婦で過ごされるのはご自由にして頂けます。詳しくはこちらをご覧ください。

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