全国の人工透析が必要な方を受け入れ可能な介護老人保健施設
- 最終更新日:
- 2023/10/26
- 最終更新日:
- 2023/08/24
- 最終更新日:
- 2023/08/24
- 最終更新日:
- 2023/07/21
- 最終更新日:
- 2022/11/17
介護老人保健施設とは、要介護1~5の高齢者が「病院から退院することになったが、まだ家庭に戻って自立するのは難しい」といった場合に入居して、在宅復帰・在宅療養支援を目指すための介護施設です。したがって、長期入院が明けてから自宅に戻るまでの期間に利用されることが多い施設です。
また、介護老人保健施設は公的施設なので介護保険が適用されます。したがって、民間の介護付き有料老人ホームなどよりも安価な費用で利用できるのが特徴となっています。
入居期間は3~6か月と限定されているので、長期間にわたって入居したいという方には向いていない施設と言えるでしょう。
介護老人保健施設の1カ月あたりの費用の目安は8~14万円です。介護老人保健施設は入居金などの初期費用がかからないので、毎月の居住費、食費、介護保険サービスの自己負担額分、その他加算費用などが主な費用となります。
介護老人保健移設は、介護保険施設であるため世帯収入や預貯金額によって食費・居住費の減免を受けることが出来る特定入所者介護サービス費を利用できます。
多床室タイプ(相部屋タイプ)か個室化によっても費用が異なるので注意しましょう。
介護老人保健施設の入居の対象となるのは、65歳以上の高齢者又は40歳以上で16の特定疾病が認められている方です。
中でも病状が比較的安定していて、伝染病などの疾患が無いなどの条件を満たしている方が入所の対象となっています。というのも、介護老人保健施設は在宅復帰を目的とした施設であるため重度の医療ケアに対応することが出来ません。もちろん同じ介護保険施設である特別養護老人ホームと比較すると看護師の割合は高くなっていますが、常時医療ケアが必要という方は入居できないのが特徴です。
人工透析とは、糖尿病性腎症といった慢性腎臓病によって腎臓の機能が低下し、尿から老廃物や水分が適切に排出されなくなった患者に対して、腎臓の機能を人工的に補う治療法です。
腎臓は1日に150~200リットルの血液をろ過して尿を作り出し、体の老廃物を体外に排出するなどの機能があります。しかし、腎機能が低下してしまうと、老廃物や水分が適切に排せつされなくなり、尿毒症や心不全などを引き起こすリスクがあります。
人工透析は、腕の血管に針を通し、血管透析器(ダイアライザー)を介して血液から老廃物を取り除く「血液透析」と、腹膜腔に透析液を注入し、体内で血液を浄化する「腹膜透析」の2種類に分かれます。
なお、厚生労働省によると、2020年における慢性透析患者数は347,671人であり、人工透析を導入した原疾患として最も多いのが糖尿病性腎症(40.7%)と報告しています。
透析患者を介護するポイントは、食事制限や水分管理が挙げられます。
慢性腎不全の場合、基本的に腎臓の機能が回復する見込みはほとんどありません。そのため、治療による症状の進行と合併症の予防がメインとなります。
合併症を予防するためにも、日々の生活での心がけが非常に大切です。例えば果物や生野菜に含まれるカリウムの過剰摂取は、高カリウム血症を引き起こしかねません。
特に患者の水分管理は非常に大切です。透析患者にとって体内の水分量はそのまま体重の増減につながります。体重が増加すると、むくみや血圧上昇につながり、心不全や肺水腫のリスクが高まるとされています。
その他にも、適度な運動や十分な睡眠をとるなど、規則正しい生活を送ることが重要になります。
透析治療中の方を受け入れている施設を探す際には、施設の医療体制を確認すると良いでしょう。
血液透析を行っている場合、週に2~3回程度、1回4時間以上の透析が必要になります。そのため、施設内に透析設備がある、または隣接・併設していればスムーズな透析治療が行えます。
施設内または近辺に透析設備がない場合、医療機関へ通院送迎サービスがあるか確認しておくのも良いでしょう。ただし、透析治療中のヘルパーによる付き添いはできないケースも多いため、事前に対応できる範囲を確認しましょう。
また、施設内で食事制限や水分管理をしてくれることもポイントです。
透析治療中は塩分や水分を控えるといった食事制限をしなければなりません。減塩食に対応している施設は比較的多いものの、腎臓病食(たんぱく質制限食)に対応している施設は多くはありません。
介護施設を検討する場合は、かかりつけ医やい施設職員と相談のうえ、医療体制が整っている施設から探しましょう。
参照:新潟県「透析患者を担当する介護支援専門員のためのハンドブック」
事前相談から入居まで、親身にサポートします。
ご家族含めて納得できる施設に出会えるよう、お手伝いさせて頂きます。