全国の流動食・嚥下食の方を受け入れ可能な介護老人保健施設
- 最終更新日:
- 2023/10/26
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- 2023/09/15
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- 2023/08/24
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- 2023/07/21
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- 2022/11/17
介護老人保健施設とは、要介護1~5の高齢者が「病院から退院することになったが、まだ家庭に戻って自立するのは難しい」といった場合に入居して、在宅復帰・在宅療養支援を目指すための介護施設です。したがって、長期入院が明けてから自宅に戻るまでの期間に利用されることが多い施設です。
また、介護老人保健施設は公的施設なので介護保険が適用されます。したがって、民間の介護付き有料老人ホームなどよりも安価な費用で利用できるのが特徴となっています。
入居期間は3~6か月と限定されているので、長期間にわたって入居したいという方には向いていない施設と言えるでしょう。
介護老人保健施設の1カ月あたりの費用の目安は8~14万円です。介護老人保健施設は入居金などの初期費用がかからないので、毎月の居住費、食費、介護保険サービスの自己負担額分、その他加算費用などが主な費用となります。
介護老人保健移設は、介護保険施設であるため世帯収入や預貯金額によって食費・居住費の減免を受けることが出来る特定入所者介護サービス費を利用できます。
多床室タイプ(相部屋タイプ)か個室化によっても費用が異なるので注意しましょう。
介護老人保健施設の入居の対象となるのは、65歳以上の高齢者又は40歳以上で16の特定疾病が認められている方です。
中でも病状が比較的安定していて、伝染病などの疾患が無いなどの条件を満たしている方が入所の対象となっています。というのも、介護老人保健施設は在宅復帰を目的とした施設であるため重度の医療ケアに対応することが出来ません。もちろん同じ介護保険施設である特別養護老人ホームと比較すると看護師の割合は高くなっていますが、常時医療ケアが必要という方は入居できないのが特徴です。
流動食と嚥下食は、どちらも加齢や病気により咀嚼する力が低下した人向けの食事ではありますが、「咀嚼の有無」という違いがあります。
嚥下食とは、嚥下機能のレベルに合わせて飲み込みやすいよう調整された食事のことであり、「嚥下訓練食」「嚥下食」「介護食」などで構成されます。
嚥下調整食学会分類2013が提唱している「嚥下食ピラミッド」を基準に、摂食嚥下機能に応じて6段階に分類しています。嚥下訓練食では、ゼリーやプリンといった少量ならば飲み込むことが可能な食事が該当します。
段階的に食事難易度を上げていくことにより、咀嚼機能の回復に向けたリハビリテーションを行うことができます。
参照:日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食学会分類 2021」
一方で流動食は、嚥下食と異なり、噛まなくても飲み込むことのできる食事です。主に医薬品である「経腸栄養剤」と食品である「濃厚流動食品」の2種類に分かれます。
経腸栄養剤は糖質やたんぱく質をチューブなどを用いて投与します。鼻からカテーテルを胃などに挿入する経鼻法と、腹部などに穴をあけてカテーテルを通して栄養剤を注入する経瘻孔法(胃ろうなど)の2種類に分かれます。
普段の食事レベルだと、噛むことを必要としない具なしのスープや重湯、ヨーグルトなどの食事が該当します。体調が回復次第、嚥下食や介護食へ移行していきます。
参照:日本流動食協会「流動食の使い方」
嚥下力が弱っている方に食事を食べさせる際には、下記の3つを注意しましょう。
嚥下機能が低下していると、食べたものが気管に入ってしまう可能性が高まります。気管に食べ物が入ると、誤嚥性肺炎などを引き起こすこともあるため、ゆっくり噛んで食べることを心がけましょう。
食事時には姿勢を良くし、顎が上を向かないようにすることで、気管が開くのを防止してくれます。寝たきりであっても、リクライニングを上げて上半身を起こして食べましょう。
なお、介護を必要としている人でも安心して食べられる食品として、ユニバーサルデザインフードやそしゃく配慮食品の日本規格(スマイルケア食)などがあります。
食事は栄養補給以外にも、QOLを高める側面もあります。一般家庭で嚥下食を作るのは大変であるため、高齢者向けの飲み込みやすい食品を選んでみると良いでしょう。
流動食や嚥下食といった介護食に対応している施設を探す際には、施設に見学に行き試食させてもらうと良いでしょう。
介護施設選びにおいて、毎日必要になる食事というのは重要なポイントです。実際に食事内容や味についての苦情なども多いことから、それだけ入居者の生活にとって大切であることが分かります。
施設によっては、ムース食などはレトルトや冷凍食品を利用するケースも多く、味に不満を覚えてしまう方も少なくありません。施設内で調理してもらえるかも、大きなポイントになるでしょう。
施設見学の際には、事前に連絡することで普段の食事を体験させてもらうことができます。実際に食べることで、食事内容や味、温度など、施設の食事との相性を確かめてみましょう。
事前相談から入居まで、親身にサポートします。
ご家族含めて納得できる施設に出会えるよう、お手伝いさせて頂きます。