ケアスル介護は掲載施設数50,000以上ケアスル介護は掲載施設数50,000以上
関連情報グループホームは、認知症対応型共同生活介護とも呼ばれ認知症に特化した小規模な介護施設です。グループホームでは、原則最大9名のメンバーで構成される“ユニット”に分かれ、能力に合わせて家事分担しながら自立した共同生活を送ります。
そして、事業者と同じ自治体に住民票がある方しか入居することが出来ないのも大きな特徴です。可能な限り自宅付近のグループホームに入居することで、家族や地域の人々とも触れ合うことができます。入居者にとって、住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスの1つなのです。
グループホームでかかる費用には入居時に支払う入居一時金又は保証金と毎月支払う月額費用の2種類の費用があります。初期費用の目安は0~20万円、月額費用の目安は12~18万円となっています。
グループホームに入居する場合は初期費用として入居一時金や保証金の支払いが必要な場合があります。全国で一律で金額が決まっているわけではないので、初期費用の相場は0~20万円と幅があります。
月額利用料の内訳として多くを占める居住費や管理費・共益費は、一般的な賃貸住宅と同じように居室の大きさやエリアによっても変動するので、都心部に近づけば近づくほど費用が高くなることに注意しましょう。
グループホームの入居条件は以下の通りです。
①65歳以上の高齢者で「要支援2」または「要介護1以上」の認定を受けている方
②医師から認知症の診断を受けている方
③共同生活を営むのに支障のない方
④施設と同一の市区町村に住民票のある方
グループホームでは要介護認定で要支援2または要介護1以上の認定を受けている必要があります。また、65歳以上でなくとも特定疾病を持っている場合は入居可能な場合もあります。入居後は共同生活を送るため共同生活を送る方への暴力や暴言が激しく出ている方や、寝たきりでの介護が必要な方は入居できません。
前頭側頭型認知症とは、脳の一部である前頭葉や側頭葉前方の委縮により、他の認知症には見られにくい特徴的な症状が見られる認知症であり、ピック病と呼ばれることもあります。
前頭側頭型認知症は、人格・社会性・言語をつかさどる前頭葉や、記憶・聴覚・言語をつかさどる側頭葉の神経変性が原因となっていることから、人格・社会性・言語に関する症状が目立ちます。
具体的な症状としては、同じ時間に同じ行動を繰り返す常同行動や、万引きや盗食といった反社会的行動、言葉の意味が分からない、出にくいといった言語障害などが挙げられ、一般的な認知症の症状と比べると特異な症状であることが分かります。
前頭側頭葉型認知症は、現状解明されていないことが多く、根本的な治療が難しい病気であるとされているため、病気に伴う症状の緩和を目的とした対症療法が中心となります。
出典：厚生労働省「127 前頭側頭葉変性症」
前頭側頭葉型認知症の方を介護する際には、症状の特性を生かし先回りして対策することが重要になります。
例えば、同じ時間に同じ行動を繰り返す常同行動の対応としては、ルーティン化療法が効果的であるとされています。ルーティン化療法とは、常同行動の特性を利用し、困った習慣を問題のない習慣に変えていくアプローチになります。
具体的には、毎日散歩に行って甘いものを買っていることが原因で健康管理に支障をきたしているケースでは、散歩の時間を別のことを行う時間に変わるよう働きかけるようアプローチします。行動の代替案としては、患者さんのこれまでの生活や職歴、性格などから向いているものを考えるケースが多く、例えば編み物や折り紙、踊りといった毎日繰り返しても問題のない作業が主です。
また、前頭側頭葉型認知症では、万引きや暴力というような反社会的な症状見られるため、頻繁に会う人や、馴染みのお店に迷惑をかけてしまうケースが少なくありません。
これらの症状が見られる場合には、友人などには事前に病気について伝えておく、馴染みのお店には万引きをしてしまった時を想定しあらかじめ代金を支払っておけないかなど相談することで、被害を最小に抑えるような先回りした対策が重要になります。
出典：厚生労働省「127 前頭側頭葉変性症」
出典：NHK「同じ行動を繰り返す「前頭側頭型認知症」ケアや家族の接し方とは」
前頭側頭葉型認知症に対応している施設を探す際のポイントとしては、馴染みやすい環境であるか、一人ひとりに合わせたケアが受けられるかの2点が重要となります。
前頭側頭葉型認知症は、一般的な認知症とは異なる特徴的な症状があらわれるため、通常の認知症介護とは介護の仕方が異なり、その症状の特性を利用した先回りした対策・ケアが重要になります。
ですが、大人数での共同生活を強いられる施設や、1日のスケジュールが決まっている施設に入居するとなると、関わる人数が多く先回りした対策が困難である、スケジュールがあることによって常同行動に対応できないといった問題が発生し、先回りした対策が行えないでしょう。結果として、入居者本人も強いストレスを感じるようになり、かえって認知症の症状が悪化するという事態になりかねません。
本人の暮らしやすさや症状の悪化という観点からも、前頭側頭葉型認知症に見られる特徴的な症状に対応しやすい施設が好ましいため、馴染みやすい環境・一人ひとりに合わせたケアという2点を意識するといいでしょう。
何を調べたらいいかわからない！いろいろ見てもどの施設がいいのかわからない！ネットに掲載されている情報だけでなく、施設の実態を知りたい！
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