介護付き有料老人ホームとは、24時間介護スタッフが常駐し食事や入浴、排せつなどの生活介助サービスから掃除や洗濯などの身の回りの世話まで行ってくれる介護施設です。民間企業が運営しているため、入居条件、設備やサービス内容、レクリエーションまでバリエーションが豊富であることが特徴です。
また、介護保険制度上の「特定施設(特定施設入居者生活介護)」の指定(認定)を都道府県または各市区町村から受けていいるのも特徴です。特定施設の指定を行政から受けるには、運営・設備・人員といった基準を合格しなければいけません。
特定施設の認定を受けていると、介護保険制度を利用して生活に必要な介護サービスを受けることが出来るので毎月定額で利用でき、外部の事業者と「利用する介護サービスだけ契約」という手間がかかりません。
介護付き有料老人ホームの費用はおおよそ、月額10~30万円ほどが相場となります。
入居一時金は、施設によって金額がかなり異なります。入居一時金を設定していない施設もあれば、数百・数千万円ほどの価格を設定しているところもあるため、施設ごとに確認するようにしましょう。
月額費用としては、居住費、管理費・水道光熱費、食費、施設介護サービス費用が主な費用として掛かります。
介護付き有料老人ホームには厳密に言うと、「介護専用型」「混合型」「一般型(自立型)」の3種類ありますが、原則としてすべての施設で65歳以上の高齢者が入居の対象となります。
介護型は要介護1以上の認定を受けている方、混合型は自立の方から要介護の認定を受けている方まで入居できるので介護度が異なる夫婦でも入居できるのが特徴です。
また、寝たきりの方であっても看取り対応をしている施設もあるので、自立した生活ができない方でも入居できる施設が多くあることが特徴と言えるでしょう。
HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことを言い、Tリンパ球やマクロファージといった免疫細胞に感染するウイルスです。
HIVの感染経路については、性行為による感染・血液を介した感染・母子感染の3つが主であり、中でも多いのが性行為による感染と言われています。
HIVへ感染した場合は、発熱・のどの痛み・怠さといった風邪に似た症状が出ますが、通常は数日から数週間で自然に軽快します。この時期を過ぎると、なにも症状の出ない時期が数年から10年ほど続き、その後エイズ(AIDS)を発症します。
エイズとは、HIVによってTリンパ球やマクロファージといった免疫細胞が死滅することで、免疫力が著しく低下することで、普段感染することのない病気に感染しやすくなる状態を指します。実際には、厚生労働省が定める23の疾患が見られた場合にエイズであると診断されます。
今のところ完治することはありませんが、現在は治療法や薬が進歩しているため、エイズの発症を抑えることが可能であり、またエイズを発症した場合にも治療をすることでHIVに感染した状態に戻ることができます。
出典:厚生労働省「9 後天性免疫不全症候群」
出典:HIV検査・相談マップ「HIV・エイズって何?」
HIVの方を介護する際には、介護者が感染しないように注意する必要があります。
HIVの感染については、性行為による感染が主であるため、同居していても感染するリスクはありませんが、HIV患者の血液や体液が、介護者の傷口や粘膜に触れた際には感染することがあります。
つまり、HIV患者の介護をする際にも絶対に感染しないということはないため、適切な処置による感染予防が重要となります。
感染するリスクがある場面としては、HIV患者の出血・嘔吐・排せつ時が主であり、これらの場面では、HIV患者の血液や体液に直接触れるのを避けるために手袋を着用しましょう。
そのうえで、血液や吐物が付いたものは消毒や廃棄をする、トイレは共用にしないなど、その場に応じた適切な処置を行い、感染の予防を十分に行いながら介護するようにしましょう。
出典:エイズ予防情報ネットAPI-Net「HIV感染者・エイズ患者の在宅医療・介護の環境整備事業」
HIVに対応している施設を探す際には、過去HIVの方を受け入れた実績があるかどうかを意識すると良いでしょう。
HIVの場合は、感染したことが原因で特別な介護が必要になることはないため、そもそもHIVに対応しているかどうかという点以外に留意すべき点はないと言えますが、過去にHIVの方を受け入れているという実績があると、入居する際に安心できるのではないでしょうか。
また、感染症の受け入れについては、施設による部分が大きいことに加え、入居希望者の病状によっては受け入れが困難な場合があります。そのため、施設ページでは受け入れ可能と記載されていても、実際に施設に連絡してみたら入居できないというケースもない話ではありません。これは、HIVも例外ではないため、施設検討が徒労にならないためにも、気になる施設がある場合には早い段階で問い合わせをし、実際に入居できるかどうかを確認することが重要です。
事前相談から入居まで、親身にサポートします。
ご家族含めて納得できる施設に出会えるよう、お手伝いさせて頂きます。